今年、ロシアとの国境都市ナルバの不動産価格が高騰を見せている。国内でナルバの不動産価格を上回っているのは、首都タリン、タルトュ、パルヌの3都市に過ぎない状態となっている。
ナルバ市内の平均マンション価格は、1平方メートルあたり1万4000EEKとなっており、ヴィリヤンディ(Viljandi)やクレサーレ(Kuressaare)の1万2000EEKを上回った。
ナルバは、人口増も急激で、住宅ローン申請が増加しているなどから、今後も価格上昇は続くと見られている。
スイスの民間経済研究機関「世界経済フォーラム(WEF)」がエストニアの経済競争力を世界第25位と評価している。
世界125カ国・地域の経済的な競争力を比較した06年度版でエストニアは昨年度から1つ順位を上げ25位となり、隣国のラトビアは3つ順位を上げた36位、リトアニアでは唯一6つ順位を下げた46位という結果となった。
同ランキングで上位には北欧が上位を占める結果となった。第1位はスイス、次いでフィンランド、スウェーデン、デンマークと続き、シンガポール、アメリカ、日本、オランダ、イギリスが高い評価を受けている。
ウクライナ政府が08年度のGDPを7.6%と予測している。08年以降も09年度を7%、2010年度を6.5%と来年以降は総じて好景気が続くという予測となっている。
これまでの政府予測は、06年度は5.8〜6%、そして07年度を6.58%としていた。05年度のGDPは2.6%にまで急減速していたことから、今年から改めて経済の復活が認められ始めたことになる。
ロシア国内でインターネット・サーチ・エンジン第2位でテレビ放送を手がけるランブラー・メディア(Rambler Media)が06年上半期に大きく収益を伸ばしている。
総収益は、一株当たり16セントの利益となる250万ドルに達し、昨年同期の230万ドルの赤字から大きく復活を見せている。同期間中の売上高は1580万ドルと倍増した。
インターネット・サーチ・エンジン事業では、国内のトップシェアをYandex.ruと分け合っており、第3位のMail.ruと3社でシェアの殆どを独占している。ロシア語のネットユーザーが拡大する中で3社共に広告収入が急速に伸びており、ランブラー社では、第2四半期に事業好調を理由として今年は黒字化することを宣言していた。
同社のレポートによると、黒字化はインターネット事業から齎され、グループ利益の8割がインターネット事業から計上されているという。
金利・税引き前収益(EBITDA:金利・税率・会計基準の違いを最小限にした利益)は、上半期に160万ドルに上っており、昨年度の160万ドルの赤字からの脱却に成功している。
イギリスの高級不動産マガジン『The Property Investor Magazine』がバルト3国への不動産投資は世界の不動産市場でも最もホットな投資対象であると紹介している。
同誌によると、2000年から2004年にかけてバルト3国は欧州の中で最も急速に経済成長を遂げ、ここ最近でも経済発展が進み、外国からの投資を惹きつけている。
特に発展途上諸国における不動産市場の中で、エストニア、ラトビア、リトアニアの3国はもっとも成長が期待できる国々で、高度経済成長を背景に外国投資も急拡大していることから高いキャピタルゲインが得られる投資先と高い評価を受けている。
バルト3国各国の主要都市の不動産価格は依然低い状態が続いており、急激に高騰しつつはあるものの、まだまだ高いキャピタルゲインを得るチャンスがあるとされている。
各国の首都を見ると、ラトビアのリガは、05年度に70〜90%近い価格上昇があり、1.8%といった低金利や新築マンションの需要増から投資熱がなかなか冷めない状態にある。
エストニアの首都タリンについては、新築マンション価格が05年度中に50%の値上がりが記録され、01年から05年にかけて毎年8%の賃金上も手伝って、依然高い消費需要が続いている。
リトアニアのヴィルニスに関しては、01年以降7.5%の高い経済成長を続けており、不動産価格は05年度に40%から64%の上昇を記録している。