2006年1-11月期におけるモルドバの対露貿易赤字が1億9320万ドルとなり、05年同期の8600万ドルの黒字から大きく収支が悪化した。
モルドバ国立統計局によると、1-11月期のモルドバからロシアへの輸出総額は47.3%減の1億6840万ドルに留まり、輸入額では50%増の3億6160万ドルと拡大した。
これによりモルドバの輸出額に占めるロシアの割合は32.5%から18.1%にまで減少し、輸入では11.5%から15.3%に拡大した。輸出減となった背景には、ロシアがモルドバ産のワイン、穀物、生肉などの輸入を禁止したことが響いたと見られている。
ルカシェンコ大統領はエネルギーカードを持ち出したブラックメールには毅然とした態度で対応すると示唆している。
同大統領は、天然ガス、石油といった天然資源がブラックメールとして使われるようなことは断じてさせないとし、ベラルーシは法に沿った文明国家としての対応を続けると7日言及した。
ベラルーシは独立国家として、一方的な要求に屈っすることもなく、今後もロシア、ウクライナなどと協力していくこと強調している。
ドイツのメトログループ(Metro Group)がモルドバ第2の都市バルティに1590万レイを投じて新たな貿易センターをオープンさせた。同社は首都キシノウにキャッシュ&キャリー貿易センターを2つ開業させている。
新貿易センターはバスターミナル近隣のNicolae Iorga 9にオープンした。顧客はキシノウのセンターと同じくメトロカードを所有する顧客が立ち寄ることが出来る。
同社では、モルドバ市民の購買力が低いことから当分はこの3店舗で店舗数は十分だと見ている。
ウクライナのGDP成長率が1−11月期に6.7%成長となったことを統計局が明らかにした。
同局によると、11月単月では、8.2%の高成長となった。ウクライナ政府では、今年GDPは5.8〜6%成長を予測しており、経済省でも6.5〜6.7%を見込んでいる。
ウクライナへガスの輸入を仕切るロスウクルエネルゴ(RosUkrEnergo)がウクライナの地域ガス会社を傘下に収めることを目指しているとみられている。
全国6地域のガス会社Zakarpatgaz、Volyngaz、Lvivgaz、Ivano-Frankivskgaz、Chernovtsygas、Chernihivgasの6社によると、ロスウクルエネルゴへ持ち株売却を株主らがこの10月に拒否したことを受けて、各所から色々な嫌がらせ的な検査、調査などが頻繁にあると半ば強制的に株式を売却しろと恫喝されていると悲鳴を上げている。
Zakarpatgaz社のLyubomyr Shershunアドバイザーは、多方面からの圧力には強制的な買収合併を強いる意図が見え隠れし、ウクライナのエネルギー産業に何らかの見えぬ力が働いていると警戒を寄せている。
ウクライナでガス市場を独占するナフトガス(Naftogaz)も7000万UAH(1370万ドル)の横領があったとする犯罪捜査が社に入っていることを示唆しており、同社がロスウクルエネルゴを介さずに外国から直接天然ガスの輸入を図ろうとした事への見せしめとしての嫌がらせが行われていると噂されている。
2004年創業のロスウクルエネルゴはスイス企業で、ウクライナへ輸入される天然ガス全てを取り扱っている。主要ビジネスはウクライナ(ナフトガス)とロシア(ガスプロム)とのガス輸入契約で、その仲介役となっている。