06年1-6月期の貿易赤字が29億1940万ドルを突破した国家統計委員会によると、今年上半期の貿易総額は昨年同期比から33億1660万ドル減少した。昨年の上半期には3億9720万ドルの貿易黒字を計上していた。
1-6月期の輸出高は昨年同期から2.1%増加した173億6320万ドルとなった一方、輸入高は22%増の202億8260万ドルと大幅に拡大した。
ベラルーシとロシアとの貿易額がこの上半期に昨年同期比で30%増となる90億ドルに達したことを国家政務次官委員組合のVasiliy Sholodonov代表が8日示唆している。
同氏によると、1-6月期の対露輸出額は昨年同期比で15%増加した34億6500万ドルとなった一方で、輸入では43.7%増の62億2800万ドルと急激に輸入額が飛躍した。
ロシアとの貿易赤字は上半期だけで31億8150万ドルにまで拡大し、下半期に輸出を増やさないとこのまま貿易赤字が拡大する体質を組成させてしまうと懸念されている。
昨年度には両国の貿易総額は04年度期比で3倍となる160億ドルを記録した。
モルドバの対ロシア貿易がこの上半期に8620万ドルの赤字を計上している。昨年同期には6990万ドルの黒字を計上させていた。
モルドバ国立統計局によると、ロシアへの輸出額は1億7950万ドルから39.5%減となる1億810万ドルにまで減少し、一方の輸入額は1億950万ドルから1.8倍となる1億9436万ドルにまで拡大した。
モルドバの輸出総額に占めるロシアのシェアは35.12%から23.11%にまで低下し、輸入総額では10.82%から16.72%まで拡がった。対ロシアでの最大の輸出商品はワイン、コニャック、缶詰フルーツ、野菜、ジュースなどの農業製品が大半となっている。一方で、ロシアからの輸入品は、その殆どをエネルギー輸入が占める結果となっている。
ベラルーシの対外貿易がこの1-6月期に総額194億ドルに達したことをベラルーシ外務省が示唆している。
貿易相手国には、CIS諸国が全体の54.6%を占め、内ロシアがその47.7%を占めた。対CIS諸国への貿易額は上半期に32.8%増の106億ドルであった。
輸出総額は92億5100万ドルで、その内のCIS諸国向けの輸出は38億ドルであった。残りの55億ドルが非CIS諸国向けとなる。輸出額自体は期間中に25.6%の拡大であった。
上半期の貿易相手としてのお得意様にはロシアとオランダが19億3300万ドルでトップとなり、次いでイギリスの7億3240万ドル、ウクライナ4億9850万ドル、ポーランド4億5580万ドル、ドイツ4億860万ドル、スウェーデン2億830万ドルなどと続く。
一方の輸入に関しては、輸入総額は42.8%増の101億7600万ドルとなり、対CISでは68億2300万ドル、その内ロシアの割合は62億2800万ドルと他を圧倒している。
これにより、ベラルーシの上半期の貿易赤字は9億2450万ドルとなった。
国家統計委員会は4日、7月期のウクライナのインフレ率が0.7%の上昇を記録し、1-7月期では3.8%となったことを発表した。
ウクライナのインフレ率は5月に0.5%の上昇した後、6月に一度0.1%の減少を記録していた。
ウクライナのインフレ率は、昨年度に04年度の12.3%といった高インフレから10.3%にまで下降傾向を辿っていた。経済省では、今年のインフレ率を11.4%と予測している。