ウクライナ人が昨年約1000億UAH(154億ユーロ)を銀行預金した。同金額はGDPの15%に匹敵し、徐々市民から銀行が信頼感を獲得し始めた兆候と見られている。
GDPの15%という数字は、ポーランドの31%、ロシアの17%をそれぞれ下回っているが、今後は拡大傾向にあると見られ、市民の生活が徐々にではあるが、安定し始めたことを表している。
銀行預金が増加した背景は、銀行への安心感の増幅した一方で、証券投資、ファンド投資などへのアクセスが進んでいないことなどが上げられている。
スイスの食品大手ネッスル(Nestle)がウクライナのVolinskiyに5000万ドル強を投資し、食品工場を建設する。
既に同社では同地方政府との間で投資契約の書面に署名しているという。
新工場では、1200人を雇用し、ソース、ケチャップ、ベビーフードなどを製造する。
また、工場用地には34ヘクタールの土地を予定しており、既に手配済みとなっている。
ネッスル・ウクライナ社(Nestle Ukraine)は1994年にウクライナに進出しており、98年には駄菓子メーカーSvitochを買収し、2003年にもTorchinproductで有名なVolynholdingの株式100%を買収している。
06年度にウクライナのGDPは7%成長を記録し、初めて1億ドル台を突破した。
ウクライナ国立銀行のアドバイザリーグループ代表のValeriy Lytvytsky氏は、昨年、初めて当初予測を果たす7%の経済成長を記録したことを明らかにした。
1998年以来初となる経済成長予測達成により07年度の経済成長にも期待が高まっている。好調な経済成長を牽引するのは、サービス及び建設業の2本立てとなっている。
しかしながら、経済成長は1999年以降、長らく貿易赤字を生み続けており、輸出が2倍増となっても外国からの投資が盛んであることで赤字幅が拡大傾向にある。
ヴィクトル・ユシチェンコ大統領が07年度のインフレ率が11〜12%と期待を裏切ることになると示唆している。
当初のインフレ予測は7%とされていた。
アナリストは、エネルギー関連の価格が高騰することでインフレ率は11〜12%に上昇すると同大統領と同様の予測を出している。
ベラルーシ統計分析省は12月期のインフレ率が0.8%となり、06年通年では6.6%となったことを11日発表した。
ベラルーシ政府では当初06年度のインフレ率を7〜9%と予測していた。年度別でみると、04年度のインフレ率は14.4%で、05年度では8%を記録していた。
また、今年度のインフレ率については、6〜8%が予測されている。