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07年1月1日からブルガリア、ルーマニアがEU加盟を果たすことが決まり、巨大化する欧州・中東欧に続き、巨大市場として台頭しつつあるロシア、GDP成長率が10%を上回るバルト3国、国営企業の民営化を急ぐCIS諸国といった地域の経済状況などの情報を配信しています。

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あれから約2年!そして悪夢が再来か?!

カテゴリー: - 編集部

07年の4月5月にタリンで発生した暴動。あの事件で逮捕、起訴されていたメンバーの裁判結果が既に出ている。

事件の詳細は、当時のニュースを検索すれば出てくるので、ここでは詳細は割愛する。

この1月5日に同暴動で暴動を組織したと見られたKlensky、Dmitry Linter、そしてMaxim Revaの3人への無罪が確定している。

当時の暴動では1000人以上が逮捕され、エストニア独立以来の大きな大事件となっていた。

主に暴動に参加したのはロシア系住民で、一部では背後にロシア政府が関与したとの憶測まで流れていた。

この判決が出るまでに実は既にこの3人は半年以上も収監されている。

彼等が暴動に参加した理由として挙げられているのが、エストニアに済む居住権を有しているにも関らず、市民権が与えられていないこの情況に壁壁しているといったものがあったという。

当時、世界初のサイバーテロがここタリンで発生し、エストニアは世界とネットの世界ではあるが、完全に隔離されていた。銀行も政府機関のホームページも全てアクセスが出来なくなっていた。

暴動からもう時期2年が経とうとしている。

今年は年初からお隣のリガそしてヴィルニスで既に暴動騒ぎが発生している。タリンではまだ何もそういう類の暴動は発生してはいないが、今回の暴動では、景気悪化と物価上昇、雇用不安などで生活苦に痺れを切らした国民等が立ち上がったという背景がある。

約2年前のタリンの暴動とは内容は違うが、いつ何時、エストニアでも同様の国民の不安が爆発してもおかしくない。

こういった社会不安が蔓延し始めたときに万が一にもロシアが裏で糸を引き、何らかの反政府運動を仕掛けてきたら、バルト3国は正にひとたまりもなく窮地に追い遣られてしまうかもしれない。


まだまだ急落中!(ラトビア)

カテゴリー: - 編集部

ラトビアの不動産価格の急落が凄まじい。バルト3国で一番値上がり率が激しかった分、その急落振りも凄まじいものがある。

リガのマンション価格は実にこの1年半の間に半額以下にまで下落したという。

リガでマンションバブルが弾けた時(2007年中旬)からマンション価格は今56.2%も下落した。

今のマンション価格は、平米669ラッツで取引されている。

マンション価格の急落振りは昨年の12月に顕著な下落を示し、1ヶ月間に実に13.5%も急落した。

1年半の間に不動産価格が半値以下というのはあまりにも酷いとしか言いようがない。

一時は一四半期の間に30%とか60%とか異常な値上がりを記録していた頃があまりにも懐かしい。というか、その当時はやはり異常過ぎたのだろう。

今のリガでは殆どの新規建設工事は中止されたり凍結されている。

業者としては、不動産価格が高いときに土地を購入し、そこにマンションでも建てようかといった時にバブルが弾けた訳で、頭を抱えるばかりだろうが、そのまま高値でマンションを売り出した所で、誰も買わないのは誰でもが想像できる。

いつまでも右肩上がりで不動産市場が高騰するといったわけのわからない神話に乗って需要供給もバランスも忘れて次々とマンション建設に走った業者は正に今二進も三進も行かなくなっている。


不動産市場は、まだまだ底無し沼の底?!(エストニア)

カテゴリー: - 編集部

タリン市内には売れ残りのマンションが2000戸以上あるという。

景気後退からなかなかマンションが売れない状況なんだが、業界では意見が真っ二つに割れている。強気は年後半から景気は底を打ち、回復基調に戻ることで不動産市場も連れて上向くというんだが、一方では自助努力で国内経済を回復させられるほどエストニアには経済力はなく不動産市場の回復には海外からの投資家が戻って来てから初めて漸く始まると意見が別れている。

後者の意見ではエストニア経済は外国経済が回復し、余力が生まれてそこで漸くエストニアも資金が回り、経済が上向くという途上国経済の景気回復シナリオそのままの意見だ。

実際に今市場には2000戸を超えるマンションが溢れている。ここ最近では、マンションは月に80戸しか売れていない。

これに従うと、市場に出ている売り物マンションが全て掃けるには約3年はかかる計算になり、この間、不動産価格の上昇は正直期待できないだろう。

少し前まで業者はタリンには2000戸だの4000戸だの住宅供給が不足していると豪語していた。何の根拠もなくただただブームを煽った発言ばかりして、今は完全に口を閉ざしている。

そして不動産市場では今、特に完成している新築マンションでの値下がりは激しく、中古物件の方が下落率も小さく済んでいる。

ただし、業界全体を見渡すと、不動産価格の下落が一番大きいのは更地の土地で、開発案件で開発そのものが頓挫しているものが多く、開発も何も着手しないで金だけ集めてドロンする業者も増えているのが実状だ。

昨年の年初には春頃、そして夏には秋頃には不動産市場は回復すると何のデータもなくただ個人的なセンチメントだけに頼った業界関係者の思惑を何度も聞いたが、結局全て正に気分的な期待/憶測に過ぎなかった。

不動産価格はまだまだ底に至っていない。

エストニアで不動産の購入を計るのであれば、まだまだ時間をかけて優良物件を模索するといいだろう。


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