世界的な金融危機が足元まで差し迫ってきているのだろうか?!
アメリカではリーマン・ブラザーズ株が一旦3.79ドルまで激落している。
もう殆ど連日の急落振りで、1年前の最高値が67.73ドルもあったことを考えると、今は当時の実に6%以下の株価しかない計算だ!
今はまだリーマンだけが次の破綻候補といった感じだけど、実はリーマンの次はメリルリンチではって市場では考えられていて、メリル株も昨日は-17%の大幅下落となっていた。
最近はAIGもシティーグループも酷い株価でアメリカを代表する2社の存続すら危ぶまれている。
バンカメ(Bank of America)がリーマンの救済候補の筆頭に上げられているけど、火中の栗は拾わないだろう。
そんな先行きが見えないアメリカだけど、この流れは既に欧州そしてバルト3国にも物凄いインパクトを与えている。
バルト3国は中東欧諸国の中で最も早く景気後退を中央銀行が認めた地域だ。
リトアニアはまだリセッション入りを耐えているけれど、エストニアとラトビアは第2四半期にリセッション入りしたらしい。
最近、中央銀行や格付け機関だけではなく、地元の大手銀行が相次いで経済見通しを更に引き下げたことでエストニアでは株価が急落している。
特に11日は全株株価は下落し、物凄い売りだった。
これまではバルト3国の金融機関の親会社はスウェーデンやフィンランドなどの金融機関だから安全だって理由で地元の金融機関の財務内容に疑問符を付けることは少なかったけれど、今は逆に親会社も危なくなってきており、親会社の意向次第では景気後退は更に先読みが難しくなるかもしれない。