エストニアでは不動産ブーム中、高騰した不動産の購入で購入したときに組んだ住宅ローン額が今では不動産の暴落で住宅価値がその住宅ローンを下回ってしまうという減少があちこちで見られるようになっている。
そして、何とその人数が25万人近いと地元紙ポスティメスが紹介していた。
ただでさえ給料の昇給が全く期待できない中、というか雇用自体がやばいかも?銀行は融資が焦げ付かないように更に担保を入れさせて融資額を保障させようとする動きが活発になっており、それほどの資産を持っていない世帯は、最悪、すべてを失いかけないと嘆きの声が街中で聞かれるようになってきた。
住宅ブームの時は、銀行は頭金として10%の支払いを求めただけというケースもあり、確かにそれでは明らかに不足し過ぎと更なる担保を求めるに至っている。
一部では更に全く頭金を入れないで不動産を買ったものまでいるので、銀行としては焦げ付き回避に必死になるのもしょうがないと言えば致し方ないかも?!
07年の春、不動産バブルが弾ける寸前に50平米のマンションは130万クローン(約1040万円)で売買されたが、今ではそれが79万クローン(約632万円)程度しか価値がないとされている。
頭金を10%入れていたとして足し算、引き算すると、今この物件が例え売れたとしても38万クローン(約304万円)の銀行ローンだけが残ることになる。
アメリカの様に自宅を手放せばローン債務は帳消しとはならないシステム下では、平均給与が1万クローン(約8万円)とか1万5000クローン(約12万円)とかいったエストニアでは、いったい何年かければこの借金を返済できるというんだろう?!