地元紙アリパエブによると、大富豪の1人であるOliver Kruuda氏が買収を約束していた印刷会社の買収金額の支払が順調に進んでいないと言う。
同氏が買収の合意をしていたのはUniprintで、買収額は5480万クローン(約5億2600万円)であった。
UniprintのAndrus Reinsoo代表は、契約では一部の支払期日は既に過ぎているが、Kalevが買収を白紙に戻す気がないことから合意は今も有効だと考えていると述べている。
これまでにKruuda氏はこの2月に400万クローン(約3840万円)を支払っており、最後の支払期日は来年の4月なのでそれまでには支払の全てを実行してくれるとUniprintは期待を寄せている。
現在、KalevではUniprint株40%を保有している。
英ファイナンシャルタイムズ傘下の雑誌fDiがタリンは欧州の都市の中でもルクセンブルグに次ぐ2番目に経済的発展が期待できる都市であるという。
経済ニュースBBNによると、タリンの経済的発展性の可能性はルクセンブルグに次ぎ、且つ、ロンドンやパリをも上回っているという。
バルト3国からは、タリンの他にもヴィルニスが第8位、リガも第9位といった高位置に評価された。
タリンは、直接投資先としてもロンドン、ベルギーのフランドルとワロン、パリ、ドイツのライプツィヒに次ぐ高い評価を受けており、全体評価でも欧州50都市中、第11位と将来性が高く評価されている。
LETAによると、ラトビアの製パン会社Fazer maiznicasの07年度売上高が1023万ラッツ(約22億円)に達し、06年度期比で33%増を達成したという。
同社の06年度時の売上高は770万2323ラッツ(約16億5200万円)であった。
売上業績の好調を背景に今年度の収益も58万7937ラッツ(約1億2600万円)に達し、06年度の2851ラッツ(約61万2000円)から実に206倍にも急拡大することに成功した。
同社のラトビアでの市場シェアは28%となっている。
バルト3国最大の金融グループであるハンサバンク(Hansabank Group)のErkki Raasuke総裁が来年度は更に失業率は悪化し、多くに市民の財政事情は急激に問題を抱えることになると極めて悲観的な見通しを示唆している。
地元紙Postimeesによると、Raasuke総裁は、ローンの支払が滞っている比率は依然0.7%と低いが09年度になると1.2%まで増加する同行では見ており、この数字から同グループの焦げ付き額は40億クローン(約388億円)に上るという。
同総裁の懸念は、その焦げ付き率が更に悪化し、4%、5%となることを否定できないことだという。
ただし、現状を踏まえれば、ローンの返済は殆ど何も滞りなくされており、これら懸念もただの懸念で終わればとの期待も残されている。
在エストニア ロシア商工会のOleg Karpikov代表は、エストニアの経済環境を踏まえると投資をするタイミングではないとしてエストニアを避ける投資家が増えていると述べている。
地元紙アリパエブによると、同氏は、エストニア政府は現在の経済環境の改善に取り掛からないと更に投資家はエストニアから遠ざかることになると指摘している。
エストニア経済は、EU加盟を経て、欧米からの投資マネーが大量に流入したことで景気は急拡大し、好景気を謳歌したが、現在は急激な景気の悪化に伴い、長期的に見ても投資を轢き付ける要因が更に減少してしまいかねないという。