ウクライナ政府が07年度の天然ガス輸入価格が1000立方メートルあたり135ドルになるとし、現状からの42.1%もの値上がりがあり得るとガス輸入価格の予測を明らかにした。
ウクライナ副首相兼財務大臣のMykola Azarov氏は、この水準は楽観的に見た場合のものであって、実際にはこの水準より高い価格になる可能性もあると、間違いなく来年度以降の天然ガス価格が引き上げられることを示唆している。
年初にロシアとウクライナでは天然ガスを1000立方メートルあたり95ドルで取引することで合意していた。
この6月期にベラルーシの産業界での平均給与が64万6000ベラルーシルーブルに達した。この水準は国内の全産業の平均給与より7%ほど高い水準であると統計分析省が明らかにしている。
この6月に最も高給取りとなった業界は石油産業で平均給与は129万7000ベラルーシルーブルで、次いで黒色冶金業界が108万ベラルーシルーブル、化学および石油化学業界84万1000ベラルーシルーブル、そして電力業界で82万1000ベラルーシルーブルと続いた。
これらの業界の平均給与は産業界の平均旧を1.3倍から2倍上回るものとなっている。
一方で、低賃金産業には繊維業が最も低い賃金水準となり、平均給与は37万2000ベラルーシルーブルで、次いで織物産業が41万7000ベラルーシルーブル、森林加工業47万7000ベラルーシルーブルなどと全産業界の平均給与を20〜42%下回る水準となった。
Nikolay Zaichenko経済相が22日、07年度のウクライナのインフレ率が6〜8%程度に落ち着くだろうと示唆している。
同相はGDPについても来年度は8〜9%の成長を予測しており、産業、農業における産出高はそれぞれ7.5〜8.5%、8.5〜9.5%の拡大を予測する。
外国貿易については、8.8〜9.8%の拡大が見込まれている。
ロシアとウクライナの石油会社各社がウクライナへの原油供給を増やし、ガソリンの海外輸出を拡大させることを計画しているとウクライナ政府が21日明らかにした。
ウクライナ政府は石油精製施設の近代化を即すための課税緩和を約束し、一方でガソリンの輸入課税の引上げなどを行うことを示唆している。
ロシアのルクオイル、アライアンス・オイル、TNK-BP、タトネフチの他にウクライナのウクルナフタ、ウクルタトナフタなどの代表がヤヌコビッチ首相と会談し今回の原油輸入の拡大で合意したと見られている。
国内のガソリン価格は現在レギュラーが4.7UAH(0.93ドル)で取引されている。ウクライナ国内には6つの製油所が稼動しており、その大半がルクオイルやTNK-BP、タトネフチ、アライアンス・オイルなどのロシア企業が保有する。
この1-7月期のウクライナの原油輸入高は1年前の940万トンから29.9%減少した629万トンにまで落ち込んでいる。
ウクライナ燃料エネルギー省が19日、07年度のガス供給価格は受け入れ可能範囲内に留まる見通しだと示唆した。
現在、ウクライナではロシアおよびトルクメニスタンからの天然ガス取得の為に1000立方メートルあたり95ドルを支払っている。今年上半期のガス購入価格95ドルの算出方法は、ロシア産のガスを230ドル、中央アジア産のガスを60ドルで取得し、それぞれを混ぜ合わせることで95ドルの固定価格を作り上げている。
新たにウクライナの首相に就任したビクトール・ヤヌコビッチ氏はロシアとの協議を終えて、少なくとも今年度末までは現状の天然ガス価格を維持することでロシアから合意を得たと16日に明らかにしている。
親露派の首相の就任となったウクライナが改めてロシアとの関係強化を図るには、来年以降のガス価格の行方を見守る必要があるだろう。